梅乃宿とは
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梅乃宿のパイオニアたち

酒を造るということは、日本の文化を継承するということ。 酒文化の伝道する梅乃宿のポリシーをご紹介します。

SEASON 02

酒造りの担い手たち

vol.9 できるかできないか、ではなく、するかしないか。こだわりが自分を成長させた。

01

商品管理課 業務・資材係 川端 教寿

梅乃宿への入社は、24歳の時。以来業務畑一筋で13年間勤めました。業務・資材係というのは、注文から発送までの受注全般を担う業務係と、瓶に貼るラベルや箱、段ボールなどを手配する資材係を統合した係で、梅乃宿の商品の流れがしっかりと見渡せるポジションです。現在は業務を専門とする責任者として、酒問屋さま、酒販店さま、通信販売をメインに、受注業務全般を任されています。

業務係の魅力は、全国のお客さまから電話で注文を受けるため、会話を通じてさまざまなご意見が聞けること。もちろん褒め言葉もあれば、時にはお叱りもあり、中には無理な注文もありますが、その無理を聞くことが自分の仕事だと考えるようになりました。たとえば翌日の配達に間に合わせるためには、14時までに受注手続きを終えないといけないのですが、15時を過ぎてからの注文で翌日配達を希望されるケースもあります。そんな時は、お客さまの立場に立って、希望に添えるよう最善を尽くしています。一方、生産が間に合わず欠品になっている商品の注文が相次いだり、天候のせいで商品が届かなかったり、予期せぬことが起きるのも業務係ならでは。そんな時は、誠意を尽くしてお客さまに説明することも、我々の大切な役割だと思っています。

日々の仕事は、7時半に出社してメールをチェックすることから始まります。午前中に届いた注文を確認して仕分け、配達の手配を完了し、午後はイベント用の樽を発注したり、通信販売の指示書を作成したりと、細かい書類仕事が続きます。この仕事には、できるかできないかを瞬時に見極める判断力が必要ですが、どんなに忙しくても一歩立ち止まって、するかしないかになっていないか、やろうと思えばできるのではないかを考えるようにしています。お客さまの希望を聞くことが、やがて会社の利益につながるということがわかってからは、『やればできる』が自分のこだわりになりました。また、電話注文の場合は復唱をしてもミスが発生することがあるため、書く手間を省いた注文シートを作成し、会社のシステムに機能を追加しました。これによって間違いを格段に減らすことができ、お客さまと会社の両方に貢献できたと思います。

プライベートな時間の趣味は、料理をつくること。特に中華料理と寿司が得意です。寿司屋にもよく足を運びますが、「このネタにはこの米から造られた酒が合う」、「燗は一度70℃に上げてから50℃に下げるとおいしい」など、板前さんから学べることがたくさんあって楽しいです。梅乃宿が掲げる『新しい酒文化』は、自分にとっては食文化と同義語。飲むお酒を決めてから料理をつくるような、そんな豊かな時間をみんなが楽しめるように、お酒と食、両方の勉強を続けていきたいと考えています。