
「梅乃宿のプロフェッショナル」のコーナーでは、梅乃宿酒造で働く“プロフェッショナル”なスタッフの仕事にまつわるこだわりや思いをご紹介します。
今回は、新商品開発と情報発信の取りまとめをしている企画開発課の大川さんにインタビューしました。
普段どのようなお仕事をしていますか?
一言で言うと、世の中のたくさんの方に梅乃宿酒造のワクワクをお伝えする仕事をしています。具体的には、「新商品の開発」と、お客様に商品や会社の情報を魅力的に伝える「情報発信」です。新商品の開発は、中身であるお酒の開発はもちろん、パッケージのデザインやお酒の楽しみ方まで考えています。また情報発信では、商品を購入する方に向けた情報提供や、SNSなどを通して梅乃宿酒造のことをより多くの方に知っていただくような活動をしています。
企画開発で大事にしていることは何ですか?
いかに「驚きと感動をお客様に提供できるか」という視点を大事にしています。
その理由は、梅乃宿酒造が掲げる企業パーパス「新しい酒文化を創造する」を叶えていくためです。新しい酒文化を作るためには、今までと同じことを繰り返しているだけではいけません。“驚き”と“感動”を感じるものこそが新しい酒文化を作っていくと信じています。
例えば、これまでに開発してきた新商品では、お酒なのに食べるように楽しむことができる「PARLORあらごし大人の果肉の沼」シリーズや、果肉感をこれでもかと存分に詰め込んだ「超あらごし」シリーズなど、今まで市場になかったような味わいの商品をつくってきました。味わいだけではなく使いやすさを追求した商品として、酒類業界で初となる使い切りのポーションタイプも商品化をしています。「あ!こんな商品があったんだ!」「こんな楽しみ方ができる!」と、お客様に“驚き”と“感動”を感じてほしいと思っています。
ただ、日本酒を作り続けてきた日本酒蔵として、日本酒の伝統文化もとても大切にしたいと思っているので、伝統と革新の両立も大事にしていくことを念頭に置いています。
企画開発で面白いと思うことは何ですか?
お客様からの反応を得られるときがいつも面白いと感じます。
SNS投稿や商品へのレビューで集まる声や、実際にお客様にお会いしていただく声を聞いて、思い描いていた反応をもらったときは「よし!」と嬉しい気持ちにもなりますし、反対に思っていたものと違う反応が返ってきたときは、とても興味深いなと感じています。
例えば、「甘くておいしいトマト」は、当初はトマト好きのお客様に向けて発売した商品でした。しかし実際に販売してみると、トマトがあまり好きではないお客様からも大きな反響をいただき、自分たちも知らなかった商品の可能性をお客様から教えていただいて、新しい発見となりました。
予想していなかった商品の楽しみ方をお客様がしていて、そこに「驚き」や「発見」があり、また新たな楽しみ方として次のお客様へお伝えしていける。メーカーからの一方的な発信ではなく、お客様の声を聞きながら一緒に商品を育てている感覚で、とても面白いと感じています。
お客様にどんなワクワクを届けたいですか?
根本にあるのは、お客様の予想を常に一歩上回る商品や楽しみ方をお伝えしていきたいということです。それを伝えていくことによって、梅乃宿とお客様との関係性が近くなり、より親近感のある存在であれたらと思っています。