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【産地訪問リポート】大豊町で見る「あらごしゆず」を支える産地との協力体制 -前編-

2026.06.23

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【産地訪問リポート】大豊町で見る「あらごしゆず」を支える産地との協力体制 -前編-

  

『梅乃宿の「ここだけの話」』では、梅乃宿酒造の商品にまつわるこだわりや開発秘話をご紹介します。 

 

 

梅乃宿酒造を代表する人気商品「あらごしゆず」。

「ゆず」は、今や国内だけでなく世界中から「YUZU」として指名されるほど人気の高い果実ですが、その華やかなブームの裏では多くの産地が深刻な課題に直面しています。 

梅乃宿酒造では、全国各地の素晴らしいゆずを厳選し、それぞれの個性を活かしたブレンドを行うことで、「あらごしゆず」の品質を維持しています。特定の産地だけに依存せず、各地の果汁が絶妙に交わることで奥深い味わいが完成します。

世界的な需要が高まる中、私たちは今回、高品質なゆずの産地である高知県大豊町との連携をさらに深めるべく、現地へ実際に足を運びました。  今回の訪問では、まず大豊町役場にて町長の下村賢彦様、および企画創造課の皆様とお会いし、ゆずを取り巻く大豊町の現状と課題について意見交換をさせていただきました。

 

意見交換の中で、梅乃宿酒造からは原材料調達において直面している課題をお伝えしました。世界的な需要の高まりによって「あらごしゆず」が好評を博す一方、市場では業者間での激しい果汁の争奪戦が起き、価格が高騰していること。さらに、気候や産地の不作などが重なると、メーカーとして必要な数量の確保自体が年々難しくなっているという現状です。 このままでは梅乃宿酒造にとっても、安定的な製造への影響が懸念されます。だからこそ、大豊町の素晴らしいゆずを活用できるような、持続可能な協力体制を築けないかと投げかけさせていただきました。

 

私たちのこの問いかけに対し、下村町長からは産地の強みと、中山間地域ならではの現状を伺うことができました。 大豊町の中山間地域で育つゆずは非常に質が良く、皮の苦味も少ないため、他の産地と分けて出荷されるほど高く評価されています。生産者側も有機栽培へのシフトを試みるなど工夫を凝らしていますが、それを阻むのが「高齢化」と「地形」の壁があるとのことです。

山の急傾斜地での作業は平地に比べて多くの労力がかかり、高齢化が進む現地では収穫の担い手が不足しています。せっかく実っても、収穫しきれないゆずが多いのが実情です。 これだけ労力がかかって生産効率が上がりにくいにもかかわらず、市場価格が平地の産地と同等になってしまうことは、生産者にとって大きな負担となります。だからこそ町としては、ただゆずを原材料として売るだけでなく、新しい仕組みを取り入れながら地域を盛り上げていきたいとのことでした。

 

さらに大豊町は、高知県内でもふるさと納税にも課題を抱えているとのことです。 町長からは「将来的には、ぜひ大豊町のゆずを使ったゆず酒を梅乃宿酒造に造っていただけるような、深い協力体制へと発展させていきたいですね」というお話が出ました。

実際に現地へ伺って膝を突き合わせることで、梅乃宿酒造の課題を理解いただくとともに、私たちも産地の切実な課題をダイレクトに理解するという貴重な意見交換の時間となりました。

 

【産地訪問リポート】大豊町で見る「あらごしゆず」を支える産地との協力体制 -後編- に続く

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